いびきと睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に断続的に無呼吸をくり返し、その結果日中の眠気などの種々の症状を呈する疾患です。

いびきがうるさいと言われている人は多いと思いますが、睡眠中に発生するいびきを自覚することは極めて難しく、ほとんどの場合家族や同僚から「うるさくて眠れない」「寝る部屋は別」などいびきの騒音を指摘されていることでしょう。
いびきをかいていると一見熟睡しているように見えます。しかし実際には空気抵抗が生まれて通りが悪いためにいびきを発生しているため、呼吸が抑制され、眠りが浅く、ほとんどが睡眠不足に陥っていいます。一時的な軽いいびき程度であればそれほど問題にはならないと思いますが、毎晩いびきをかいたり「呼吸が止まっている」などというときには身体機能にも特に注意が必要です。

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因は主に肥満、アルコール、加齢、鼻疾患、小顎などで、空気の通り道「気道」が圧迫され発症します。 日中の眠気がひどくなり、交通事故など大きな事故につながることも多く注意が必要です。
厚生労働省の報告では重度の無呼吸症候群では5年後の生存率は約80%(死亡率約20%)とされています。死因は突然死が殆どです。

症状としては、次のようなものがあります。

・大きないびき
・日中の眠気(いくら寝ても、寝たりない感じがすることもあります、成人で8時間睡眠が必要なひとはチェックが必要です。)
・睡眠中の多動(手足を激しく動かしたり、激しい寝返り、突然起き上がったりする)
・夜間多尿、夜尿症
・早朝の頭痛(睡眠中十分な呼吸ができないため、酸素不足のため頭が重い感じがする。)
・性格変化(苛立ち、抑うつ気分、意欲低下、焦燥感)
・不眠
・夜間の窒息感
・その他(逆流性食道炎、インポテンツ、発汗)

主な症候としては、次のようなものがあります。

・肥満
・多血症
・高血圧
・不整脈
・肺高血圧、右心不全
・発育、成長障害

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治療法

・経鼻式持続陽圧呼吸(ncpap):
器械により鼻から空気を送り込む装置、医科で使われる

・口腔内装具、オーラルアプライアンス、マウスピース(スリープスプリント):歯科で製作される

・肥満に対する減量
・禁酒
・睡眠薬の中止、変更
・横向きに寝る
・基礎疾患の治療
・薬物療法
・酸素療法
・外科手術

この内当院では「口腔内装置」(スリープスプリント)を用いた治療を行なっています。

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スリープスプリントの効果のある人

テスト法:仰向けに寝た状態で軽く口を閉じ鼻で息をしてみます。つぎにその状態から下顎を2,3ミリ突き出してみて呼吸が楽になるようでしたら、スリープスプリントの効果があります。

仰向けになると、舌と下顎が重力に引かれます。
眠りが深くなり舌を支える舌筋が弛緩すると、舌根部と口蓋垂が気道を塞ぎ無呼吸を引き起こし、その結果睡眠が中断され、目を覚ましてしまいます。目を覚ますと舌筋が緊張し舌が上方に移動して気道が広がるので呼吸が普通になり、また睡眠に入ります。このサイクルを何回もくり返し、深く長く眠れない状態が起きます。従って、いくら寝ても、足りない感じが残ります。

歯並びの異常から、舌、顎回りの筋肉に疲労が蓄積して、こういう現象を引き起こす場合もあるので注意が必要です。

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⇒咬合挙上へ
⇒噛み合わせ

スリープスプリントは経鼻式持続陽圧呼吸装置に比べ小型で装着が簡単なため、旅行や出張の多い人、装置による寝苦しさなどを気にする人に適していると思われます。機械の音が気になることもありません。
自発呼吸なので、自然な呼吸ができます。

マウスピースはオーダーメードにて製作されます。製作は歯型を採取して1~7日かかり、その後装着となります。歯ぎしり対策のマウスピースとは異なり、睡眠時無呼吸症候群に対して十分な治療効果が出るように細やかな調整が必要とされます。
中枢性の睡眠時無呼吸症の人(無呼吸症候群の10%)は歯科装具は効果がありませんので、ポリソノグラフという睡眠中の無呼吸を検査する設備のある病院で検査をされたのち歯科装具を作られることをお勧めします。

重症の無呼吸症候群の方の第一選択は経鼻式持続陽圧呼吸装置となっています。旅行、出張の多い人、お子さんや、配偶者の人と一緒にお休みの人には音のしないこのマウスピースがおすすめです。

いびき、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療には簡易で効果の高い医療用マウスピースを用いますので。入院や手術の必要がありません。効果・有効率は90%です。治療をご希望の方はご連絡ください。

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